寝苦しくて夜ハッと目が覚めてしまう…をなくす3つのヒント
1万人の眠りの悩みを解決した快眠セラピストが教える
②背中の蒸れを防ぐ寝具を選ぶ
このようにエアコンや扇風機を上手に使いつつ、さらに寝具にも工夫をしたい。課題は背中の蒸れを防ぐこと。ジメジメとした背中の不快感が眠りを妨げる一番の原因になるそうだ。
「予防策は、通気性のよい夏用の敷きパッドを使うこと。麻、いぐさ、竹など使ったパッドなら涼しく眠れます。私が愛用しているのは、『サラフ』という立体構造の敷きパッド。通気性に優れてクッション性もあり、朝まで気持ちよく眠れます。気をつけたいのは、中綿に熱がこもりやすいポリエステル綿を使ったもの。寝始めはひんやりした感触でも、しばらくすると暑くなって背中が蒸れてしまうことがあります」
身近なところでは、100円ショップなどで売られている水草で編んだシーグラスマットも背中蒸れ対策になるという。通常は玄関マットやバスマットとして使うものだが、シーツの下に敷くと通気性がよくなるスグレモノだ。硬くてゴワゴワしているので一見、痛そうだが、「横向きにして骨盤の上部から肩甲骨に少しかかるくらいの位置で敷けば大丈夫」と三橋さん。試してみると、確かに違和感はなし。ちなみに、ダンボールを敷いても近い効果があるそうだ。
抱き枕も背中蒸れ対策に活躍する。細長い枕を抱き込むように横向きに眠れば、背中が開いて蒸れる心配はなし。枕に腕や脚を絡めることで、脇の下や膝の間にも隙間ができて涼しく眠れるというわけだ。長さが100㎝以上あり、しっかり抱けるものがベター。薄手の掛け布団などをくるくる丸めて3、4カ所をヒモで縛れば即席の抱き枕になるので試してみたい。
上掛けはふんわり軽いガーゼケットがお薦めアイテム。吸湿性がよく蒸れにくい上、洗濯機で丸洗いできて乾きも早いので、いつもさらさらの状態で使うことができる。